2019年の個展でメインの場所を飾ったこの絵。「寄居の美瑛」
寄居町にある、ヴィタリエ がこよなく愛する場所。ここに何度も通い詰めて、描き上げた作品には、キラキラと光がたくさん取り込まれている。
ヴィタリエの故郷、ヨーロッパの秘境モルドバに広がる風景と重なり合ったのだろうか。ほのかな哀愁を漂わせ、透明感のある懐かしさを感じさせる絵である。
この丘は、深谷市寄居町の広々とした田園風景に静かに座っている。
遠くから見ると、少し変わった雰囲気の木が群生している。
近づいてみると、なんと、ユーカリの木だった。ユーカリの大木が手を取り合うように優しく立っている。
ユーカリの木の向かいに広がるのはブルーベリー畑。秋には赤く色づいてユーカリの足元を飾る。
とても素敵な丘である。
この丘の名前は「イーハトーブの丘」。
宮沢賢治がユートピアを指して作った造語、イーハトーブ。
理想郷。
田園地帯を見守るようにユーカリの立つ丘は、どことなく未来の素敵な世界を彷彿とさせる。
まさにイーハトーブだ。
だいすきです!